大工のケンさんブログ

大工のケンさん(過去HP分) 

大工にまつわる怖い話

今回はケンサンの実体験︕( *´⾋`)


この話は⼤⼯になりたての頃の話です(´・ω・`)


いつものように仕事を終え


家に着くと


現場に携帯を忘れてしまったことに気づいたケンサン︕︕


時計を⾒ると


21時を回ってる”(-“”-)”


別に明⽇まで我慢すればいい話・・・



しかしこの⽇に限って妙に携帯のことが気になってしょうがない



しぶしぶカミサンに


「ちょいと現場まで⾏ってくるわい」


ケンサンは現場へ⾞を⾛らせた


現場に着いたころには22時を過ぎていた


季節は梅⾬時でもあり


シトシトと⾬が降っている


あたりは真っ暗


街灯も電気も何もない


しかも現場は


築百年越えの古ーい⼀軒家


リフォームの現場であるがゆえに


妙に⽣活感を感じる現場である


昼間の騒がしい現場とは⼀変して


物⾳ひとつ⽴たない今の現場は


まるで別の世界のような感じさえする


充電式のインパクト・・・(ネジを締めたりする⼯具)


の明かりを頼りに北側の裏⼝より⼊る


なんせ真っ暗︕︕︕


インパクトの明かりこそあるものの


その光は⼀直線的な場所しか照らさず


広く照らしてはくれない


闇の奥⾏さえ分からなくなる


しかも携帯そのものをどこに置いたのかわからない始末


さすがに築100年クラスになると


何とも⾔えない雰囲気が恐怖⼼となる


正直な所お化けや幽霊なんて興味はないし


怖いとも感じません


いつもなら・・・


しかし今回だけは何かが違う・・・


現場に着いた時から視線を感じていた


⼈なのか動物なのか︖


恐怖⼼からなのか


⾃ら⿐歌を奏でる


ふふふーん♪


ふんふん♪


普段は怖くないなんていいながら


こんなとこカミサンに⾒られたら恥ずかしいな・・・


⼀階を探索するものの携帯は⾒つからず・・・


その時︕︕︕


気きなれた着信⾳がどこからか聞こえてくる


「お︕カミサンが気を利かせて電話してくれてるんか︖」


しかし


これまたどこで鳴っているのか分からない


静かに歩き回りながら⾳の出所を探す・・・


どうやら⼆階︖


階段を⽬指す


まさにその時︕


ケンサンの⽬の前を⿊い影が横切る︕


確かに⾒た︕


慌てて明かりで影を追いかける


猫︖


たぶん猫︖


絶対猫︕︕


⼼でいい聞かし


無理やり猫と決めつける︕︕


ドキドキしながら⼆階へ上がるものの


唯⼀の頼りだった着信⾳はもう聞こえない


⼆階にあるのは間違いない︕


現場についてからかなりの時間が経つ


早く⾒つけて帰りたい・・・


しかしどんなに探しても⾒つからない携帯


ダメダメ︕
明⽇にしよう︕



逃げるようにして現場を⽴ち去る


その⽴ち去り際に


庭から⼆階のサッシへ明かりを向けてみた・・・


そう・・


ちょっとした好奇⼼だったのかも・・


なぜそんなことをしたのか


いまでもわからない

そこに映し出されたものは

上の画像は冗談です


特に何もいませんでした。


⾞に乗り込み


家に帰る途中


ふと助⼿席を⾒ると探していた携帯があるじゃないですか︕︕


なんのこっちゃ︕


今までの苦労はなんだったなんて思いながら


とんだ⾻折り損な・・・


ん・・・


ん︖


じゃあ現場で鳴っていたあの着信⾳・・・


確かに聞こえた着信⾳・・・


あの⾳ってなんだったん︖


急に寒気がしだし


何気なしに


バックミラーを⾒た

なんせ夜の現場は恐怖︕︕

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